大阪・関西万博で日本茶の企画展が開催。「RELAY THE FOOD~未来につなぐ食と風土~」2025年6⽉8日(日)〜6⽉15日(日)

2025年4月13日(日)に開幕した「大阪・関西万博」。2025年10月13日(月)まで184日間にわたって開催され、158の国や地域と7つの国際機関のほか、自治体や民間企業も参加します。会場内ではフランス館やアメリカ館といった海外パビリオンを中心に、さまざまな展示やイベントが開催されます。

会期中は、静岡県や鹿児島県、京都府など、茶産地の自治体も出店し、各地の茶産業や茶文化をテーマにしたイベントや展示、試飲会などが行われます。
その中でもお茶ファンにおすすめの日本茶関連イベントは、2025年6⽉8日(日)から6⽉15日(日)までEXPOメッセ「WASSE」で開催される 「RELAY THE FOOD~未来につなぐ食と風土~」です。
農林水産省・国税庁・文化庁が主体となり、「農林水産業と食文化の発展は世界をもっと豊かにつなぐ」をコンセプトに、日本の⾷・農林水産業の魅力を発信する本イベント。地域の多様な⾷・営み・伝統文化などを映像やステージイベントで紹介するほか、試飲・試食・食品のサンプリング配布が実施されます。

本イベントに、全国の茶関係団体・自治体・茶農家・茶商などが協力し、日本茶ブースを出展。日本茶にまつわるパネル展示や試飲会、ステージイベントなどが行われます。
そんなイベントの注目コンテンツをご紹介します。

日本茶ブースの注目コンテンツをご紹介

日本各地のお茶の紹介とお茶の淹れ方デモンストレーション

日本茶インストラクターが全国各地の25種類以上のお茶とおいしい淹れ方を紹介します。

※写真はイメージです

主要4産地のお茶の試飲体験

静岡・京都・三重・鹿児島のお茶を中心に試飲が楽しめます。4産地からは生産者など関係者が来場し、お茶の魅力を紹介します。

日本茶業界を牽引する4名によるステージイベント

6月11日(水)と12(木)に日本茶業界で活躍する茶商など4名がステージに登壇し、茶の多様性をテーマにプレゼンテーション・ワークショップを開催します。

注目の登壇者をご紹介

池田製茶・池田研太氏(鹿児島)

登壇日/6月11日(水)13:30〜14:20 
茶師十段の資格を持つ池田研太氏。世界各地を巡り、多様な日本茶のテイスティングを行うなど、幅広い経験と知識を有する。JR九州豪華寝台列車「ななつ星」において毎週呈茶を担当するなど、その高い技術と審美眼は広く認められている。

売茶中村・中村栄志氏(京都)

登壇日/6月11日(水) 14:30〜15:20 
喫茶と製茶場を併設した宇治市の日本茶専門店「売茶中村」の代表として、新茶の生葉急速冷凍技術による年中新茶提供システムを確立。国際日本茶協会が選定した「日本茶 30 人」にも選出されるなど、その高い専門性と革新的な取り組みは高く評価されている。

小林芳香園・小林将則氏(岡山)

登壇日/6月12日(木) 10:30〜11:20 
岡山県美作市で代々続く茶園「小林芳香園」の代表。 伝統を守りながら丁寧に育てられた美作番茶は、深い味わいと香りを持ち、多くの人々を魅了する。 瀬戸内地方の茶業に精通し、番茶生産者としての豊富な経験から、番茶の多様性を分かりやすく解説する。

多田製茶・多田雅典氏(大阪)

登壇日/6月12日(木) 11:30〜12:20 
日本茶アドバイザー養成スクールの専任講師(日本茶鑑定)として、高い鑑定スキルと豊富な知識を有する。大手調理師専門学校でも日本茶講師を務め、専門性の高い指導を提供。 伝統的な製茶技術と、アートワークを融合させた独自の合組技術も駆使し、革新的な日本茶を提案している。

会場では日本茶以外も、和牛や日本酒、いぐさ、和菓子などの団体が出展し、さまざまな催しが予定されています。万博に行く予定の方は、ぜひ 「RELAY THE FOOD~未来につなぐ食と風土~」のタイミングに合わせて足を運んでみてください。


開催概要
日時:2025年6⽉8日(日)〜6⽉15日(日)10:00~20:00(19:00最終入場)
会場:EXPOメッセ「WASSE」
出展場所:イベントホール南側(出展ブース番号11)
※来場予約不要
主催: 農林水産省、国税庁、文化庁
運営:茶関係展示コンソーシアム
公式サイト:https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/relay-the-food/index.html

万博で開催される日本茶・茶文化関連イベントをご紹介

「大阪・関西万博」の会期中は会場内で、自治体や企業による、さまざまな日本茶・茶文化関連イベントが予定されています。その中から現在発表されている主なイベントをピックアップしました。

FAO(国際連合食糧農業機関)「国際お茶の日記念イベント」/5月21日(水)10:00~12:00

国連総会が制定した5月21日の「国際お茶の日(International Tea Day)」に合わせ、FAO(国際連合食糧農業機関)が、国連パビリオンにおいて、公益社団法人日本茶業中央会、全国茶商工業協同組合連合会、大阪府茶業協同組合の協力のもと、「国際お茶の日」のイベントを開催。試飲も楽しめます。詳細
会場:国連パビリオン

奈良県「ALL NARA FESTIVAL」/5月27日(火)~5月29日(木)

屋外の大型アリーナでのイベントを中心に、脈々と受け継がれた伝統芸能や食文化など、奈良の魅力を世界に発信します。会場では、 奈良県産木材を使用した茶室を会場に展示。 木の香りを楽しみつつ、伝統産業(高山茶せん、赤膚焼等)を手に取りながら、 ゆったりと大和茶を味わうことができるお茶席ブースが設置されます。詳細 
会場:EXPOアリーナ

静岡県島田市 「茶もみFACTORY」 地方創生 SDGs フェス内/5月28日(水)~6月1日(日)

地方創生 SDGs フェスに静岡県島田市が出展。展示ブースではシティプロモーション「島田市緑茶化計画」の取り組みを発信し、緑茶や関連商品を販売。本物の茶の木の展示や茶揉み(乾燥)工程を強い風と紙吹雪によって体感できるアトラクション「茶もみFACTORY」などの体験を提供します。詳細 
会場:EXPOメッセ「WASSE」

福岡県八女市「八女茶の呈茶・販売」/5月28日(水)~6月1日(日)

福岡県八女市が「地方創生SDGsフェス」に呈茶・販売ブースを出展。「八女伝統本玉露」を中心に、五感で楽しめる体験型展示を通じて、八女市と八女茶の魅力を国内外へ発信します。最高級の八女伝統本玉露やボトリングティー「YAME」等の販売も行います。詳細
会場:EXPOメッセ「WASSE」

静岡県「ジオキッチン静岡」/6月6日(金)~8日(日) 

静岡の食と自然の魅力を体感できる静岡県ブース「ジオキッチン静岡」。AI診断によるおすすめブレンド茶の提供、茶染め体験、キッチンカーでの試食・試飲など多彩なコンテンツが楽しめます。詳細
会場:ギャラリーWEST

小笠原流煎茶道「煎茶道の世界」/6月7日(土)11:00〜12:00

全国から伝統文化芸能が一同に集う「THE FUTURE in TRADITION」。6月3日(火)から6月8日(日)まで開催され、6月7日(土)に煎茶道の「小笠原流煎茶道」が実演を披露。煎茶会の風景をもとに、客の作法や点前の流れ、空間のしつらえなど、煎茶道に息づく日本の「もてなしの心」を紹介します。詳細
会場:ギャラリーEAST & ポップアップステージ南

LOCAL JAPAN展 「Tea Journey ~日本茶の文化と風味を楽しむ~」/7月28日(月)〜31日(木)

万博をきっかけに、全国有数のお茶と茶筌の産地5市(鈴鹿市・所沢市・狭山市・入間市・生駒市)がコラボレーションし、日本茶の魅力を発信。受け継がれてきた日本茶の歴史や文化、職人の技に触れ、日本茶の広い世界を五感で楽しめます。世界に誇る高山茶筌で、「狭山抹茶(明松)」や鈴鹿抹茶」を点てる特別な一服を体験できます。詳細 
会場:EXPOメッセ「WASSE」

LOCAL JAPAN展「村上茶入りのおにぎりの紹介」/7月28日(月)〜31日(木)

村上茶で知られる新潟県村上市がLOCAL JAPAN展の「日本各地の食と世界を“共創おにぎり”で結ぶ」に出展。塩引き鮭と村上茶を使ったおにぎりを提供予定。
会場:EXPOメッセ「WASSE」

「九州の宝を世界へ ~Treasure Island・KYUSHU~」/9月2日(火)~6日(土)

九州7県(福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県)が出展し、観光・物産・自然環境・文化など九州各県の地域資源をPRするイベント。鹿児島県の茶ぶしや長崎県のそのぎ茶、福岡県の八女茶などの試飲・試食が楽しめます。
会場:EXPOメッセ「WASSE」

「万博で茶摘み体験してみよう」/9月19日(金) 

「けいはんな万博」のイベント内で開催される茶摘み体験。宇治茶の主産地「和束町」のお茶の文化や歴史に触れれることができます。詳細
会場:大阪ヘルスケアパビリオン内リボーンステージ

京都府「宇治茶関連イベント」/10月1日(水)、10月2日(木)、10月6日(月)~10月13日(月)

宇治茶の魅力を紹介するイベント。玉露や抹茶の試飲も楽しめます。
会場:関西パビリオン

万博公式の日本茶や抹茶スイーツも登場

大阪・関西万博のオフィシャルストアでは万博公式キャラクターのミャクミャクがデザインされたオリジナル日本茶を販売。お土産にもおすすめです。

オフィシャルストアでは万博限定パッケージの抹茶スイーツやお菓子も販売しています。

海外パビリオンでは、茶文化に関する展示を行っているところもあります。
この機会に、「大阪・関西万博」でしか味わえないお茶体験をぜひ楽しんでみてください。

大阪・関西万博公式ウェブサイト
https://www.expo2025.or.jp

関連記事

  1. 【会期延長】日本茶生活が東京・有楽町の「Tokyo Innovation Base」に日本茶セレクトショップを期間限定オープン。5月14日(火)から7月13日(土)まで

  2. 発祥600年を迎えた「福岡の八女茶」のPRイベントが2023年11月3日(金・祝)、4日(土)に東京・原宿で開催

  3. お茶の淹れ手コンテスト【淹茶選手権2023 東京決勝】が2023年2月19日(日)に東京・大手町で開催

  4. 春のお茶フェスタ【東京お茶めぐり2023】2023年5月28日(日)に東京・日本橋で開催

  5. 【開発者インタビュー&試遊レポ】お茶を飲んで産地を推理するゲーム「お茶ゲー」とは?

  6. 【2024年最新】京都市内のおすすめ日本茶カフェ&抹茶カフェ17選

  1. 日本茶の未来に出会える2日間。「日本茶カンファレンス2025」が7月…

    2025.06.18

  2. 香りを究めたネオ・ティーパウダー「いちりんか」が誕生。サントリ…

    2025.06.05

  3. 日本茶の学び場「日本茶アカデミー vol.2」 が6月20日(金)に開催…

    2025.05.28

  4. 大阪・関西万博で日本茶の企画展が開催。「RELAY THE FOOD~未来に…

    2025.05.17

  5. 【2025年最新】大阪市内のおすすめ日本茶カフェ&和カフェ8選

    2025.05.12

  1. 【2025年最新】大阪市内のおすすめ日本茶カフェ&和カフェ8選

  2. 「お茶でカンパイ!」世界中で利用されている日本茶ECサイト『ユノ…

  3. 日本茶の学び場「日本茶アカデミー」 が5月9日(金)にスタート。第…

  4. 「日本茶は、なんでもあり!」しもきた茶苑大山 茶師十段・大山泰成…

  5. 【新商品レポ】元抹茶専門店店主が開発した「紙の茶筅」とは?

Translate »