室町時代から続く茶園を継承する宇治の老舗

堀井七茗園(京都・宇治)

製造・製茶・販売を一貫して行う専門店

京都・宇治にある1879年創業の老舗日本茶専門店「堀井七茗園(ほりいしちめいえん)」。
お茶の栽培から製造、販売まで一貫して自社で行う同店。抹茶や玉露、煎茶を中心に上質な宇治茶を取り揃えています。

600年の歴史を誇る茶園から生まれた抹茶

室町時代、三代将軍・足利義満によって認定された幕府御用達の7つの茶園「宇治七茗園」。「堀井七茗園」では、宇治茶の発展の礎にもなった「宇治七茗園」の中で現存する唯一の茶園「奥の山茶園」を所有し、現在もお茶を栽培しています。

同店の看板商品である抹茶「成里乃」は、この歴史ある茶園から20年もの歳月をかけて生まれた商品。ふくよかな香りとまろやかな風味が魅力の高級抹茶です。

また、玉露「奥の山」も「奥の山茶園」から誕生した商品。玉露特有の芳醇な香りと濃厚な甘みが楽しめます。

宇治の抹茶作りの発展に貢献

抹茶の原料となる碾茶(てんちゃ)作りの歴史にも大きな影響を与えた「堀井七茗園」。
三代目・長次郎氏は、それまで手作業だった碾茶製造の機械化に着手し、1924年に「堀井式碾茶製造機」を考案。この碾茶製造機(碾茶炉)は碾茶の品質向上に貢献し、現代に続く碾茶製造の基盤を作りました。現在日本国内にある碾茶製造機のすべてが堀井式だと言われています。

現在は六代目・堀井長太郎さんが由緒ある茶園を守り、丹精込めてお茶づくりをしています。
宇治茶の歴史と伝統を垣間見ることができる「堀井七茗園」。宇治を訪れた際にはぜひ立ち寄りたいお店です。

基本情報

店名堀井七茗園(ほりいしちめいえん)
電話0774-23-1118
住所京都府宇治市宇治妙楽84
アクセスJR宇治駅から徒歩8分
営業時間8:30~17:30
定休日不定休
HPhttps://uji-shichimeien.co.jp/

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