お茶を飲み比べ、産地を推理する飲み当てゲーム「お茶ゲー」が2024年12月にゲームブランド「KIKI.Te(キキ・テ)」からリリースされました。
「お茶ゲー」は、鎌倉時代に流行したと言われる利き茶遊び「茶歌舞伎」をベースにしたゲームです。
シリーズ第一弾のテーマは「希少産地の米茶と緑茶」。お茶の希少産地である沖縄・東京・新潟の3地域のお茶と“米茶”を使って、利き茶ゲームを楽しみます。

ゲーム企画のプロが本気で作ったお茶ゲー
「お茶ゲー」を開発したのは「KIKI.Te」の樹木茶企(きき・さき)さん。大手ゲーム会社などに25年間勤め、様々なゲームの企画やデザインに携わってきたゲーム作りのエキスパートです。

ゲーム会社から独立後、2023年から「粋に遊べるエンタメティー」をコンセプトに「KIKI.Te」として活動を開始。全国各地からお茶を取り寄せ、飲んだお茶の魅力をインスタグラムで発信していました。

樹木さんが日本茶に興味を持ち始めたのは10年ほど前。日本茶インストラクターである市川雅恵さんの日本茶セミナーに参加したことをきっかけに、日本茶に目覚めたのだそう。
「今では毎朝利き茶をするようにお茶を飲むのが日課です。多い時は一日で5種類くらいのお茶を飲みますが、毎回どんなお茶に出会えるんだろうといつもワクワクしています」と樹木さん。
そんなお茶愛好家である樹木さんが、「お茶を楽しむきっかけをつくりたい」と満を持して開発したのが「お茶ゲー」でした。
「お茶ゲー」には、遊びを通じて産地やお茶の魅力を知ってほしいという樹木さんの願いが込められています。

お茶ゲーにチャレンジ!
「お茶ゲー」が発売されたと聞き、「これは試さないわけにはいかない!」と、日本茶生活のセイカさんとユイさんが「お茶ゲー」に挑戦。その様子をのぞいてみましょう。

利き茶は2回行い、1回目は、玄米茶に使われている焙煎米をお湯で抽出した”米茶”、2回目は緑茶を使います。
沖縄産、東京産、新潟産の米茶と緑茶を味わい、産地・製法の特徴や生産者のこだわりが書かれた「推理のヒント」を頼りに、産地を推理します。
「推理のヒント」には、樹木さんが尊敬する日本茶インストラクター・市川雅恵さんと、お米の専門家・柏木智帆さんによるコメントも記載されています。

お湯とカップがあればいつでもどこでも楽しめる「お茶ゲー」。
お茶は付属のティードリッパーで抽出するので急須や茶器がなくても大丈夫です。

1回目は飲み比べは米茶。米茶は、焙煎度が異なる浅炒り・中炒り・深炒りがあります。
「米茶、おいしい…! どの産地なんだろう」とユイさん。
飲み終わった米茶は、塩やごま油をかけて食べるのもおすすめ。
モチモチした食感の玄米は香ばしく、驚くほどのおいしさです。

飲み当てで迷ったときは、「推理のヒント」を参考にします。

2回目は緑茶の飲み当てに挑戦。
沖縄産、東京産、新潟産の3種類の緑茶が用意されています。

「1つはわかるけど、残り2つが悩ましいですね」とセイカさん。
「推理のヒント」に加えて手掛かりになるのは、味わいのバランスをグラフ化できる「評価シート」。
「香ばしさ」や「あまみ・うまみ」といった味わいの4項目について、飲んだお茶の特徴を記録することができます。

「グラフにしてみるとお茶の違いがわかりやすくなってきましたね」とユイさん。

いよいよ、答え合わせの時間です。
結果は、ユイさんが6問中4問、セイカさんが全問正解でした!
「ぜんぶ当てられました! でもかなり迷いました… お茶好きさんは燃えること間違いなしです(笑)」とセイカさん。
ぜひ皆さんも「お茶ゲー」で遊んでみませんか?
3月1日(土)に東京・池袋で日本茶生活が開く一日限定のPOP UPイベント「TOKYO TEA HOUSE Vol.2」で「お茶ゲー」の体験会を開催します。
詳細は下記イベントページをご覧ください。
KIKI.Te インスタグラム
https://www.instagram.com/kiki.te_jp/
取材・文・写真=芦谷日菜乃
取材協力=Yunomi.life Studio