社会問題となっている休耕地の増加
近年、茶農家の高齢化や後継者不足により、全国的に休耕地が増加。休耕地となった茶畑は、病害虫や雑草が発生する原因になったり、イノシシやシカなどの野生動物の棲家となってしまうなど、周辺地域にまで影響を及ぼす社会問題となっています。
お茶の木に新たな価値を生み出すプロジェクト
「オチャノキプロジェクト」は、休耕地となった茶畑の茶の木を活用し、お茶に新たな価値を生み出す取り組み。茶の木を通じて、里山と都市を結び、”人と自然の繋がりの再発見”を目指しています。
本プロジェクトは、植物を用いた空間ディスプレイや環境演出を手掛けている東京の会社「グリーンディスプレイ」が中心となり2016年にスタート。静岡県掛川市で地元市民や生産者の協力のもと活動しています。
日本各地に広がるオチャノキプロジェクト
これまで日本各地のイベントや施設で休耕地の茶の木が活用されてきました。
お茶の枝葉を活かした会場演出や葉を利用したワークショップなど、その用途は様々です。
食育を目的に小学校の屋上にお茶の木を植栽し、茶摘み体験ができるミニ茶畑を作るといった取り組みもしています。
一緒にプロジェクトを推進するパートナーを募集
「オチャノキプロジェクト」では、日本全国の茶の木をはじめとする植物や休耕地の再活用に向けたパートナーを募集中。一緒に活動してくれる生産地や自治体、企業を探しています。
プロジェクト発起人 グリーンディスプレイ大塚氏より
高齢化や後継者不足などの理由で年々増えていく日本の休耕地。日本全国にたくさんの資源が眠っていると思うと、植物を扱う会社として無視できる状況ではありません。
「休耕地の問題を抱えていて何とかしたいけれどどうしたらいいのか分からない」という方も多くいらっしゃると思います。
そんな問題を、オチャノキプロジェクトで繋がった日本全国の方々と一緒に解決していけたらと思います。
普段何気なく接している植物の魅力を再確認していただくこと、そして空間デザインとして再利用で生み出した利益を、休耕地や里山で新しい活動をしている人に再投資し、最終的には地域循環や活性化に繋げていきたいと考えています。
プロジェクトの概要は公式サイトをご覧ください。
オチャノキプロジェクト
https://www.green-display.co.jp/ochanoki-project/