一般社団法人国際日本茶協会が主催する「日本茶カンファレンス グローバルティーパーティ」が2023年7月22日(土)、東京・お台場の東京国際交流館で開催されました。
これから世界に飛び立つ日本茶エバンジェリストたちが主役を務め、”日本茶を世界に広める”をテーマに開催された本イベントの様子をリポートします。
国際日本茶協会は「お茶の和(輪)を世界に広げる」ことを目的に2019年に設立された団体です。
京都を拠点に日本茶に関する情報を海外に向けて発信し、日本茶の魅力を伝えるための茶産地ツアーや海外で日本茶セミナーなどのイベントを開催。世界50ヵ国に800人ほどの会員がいます。
国際日本茶協会は2022年に世界での日本茶普及を目指し、”日本茶エバンジェリスト”プロジェクトをスタートしました。
このプロジェクトは、海外留学を予定している日本の大学生などが日本茶エバンジェリスト(伝道師)となり、留学先の国で日本茶の普及活動を行うというもの。
日本茶エバンジェリストたちは留学前に、茶産地ツアーなどを通じて日本茶について学び、国際日本茶協会が提供した茶器や茶葉を留学先に持っていき、各自で考えた日本茶普及活動を現地で行います。
2022年は大学生を中心に26名が日本茶エバンジェリスト第1期生に選ばれ、欧州や北米などの15ヵ国で活動を行いました。
「日本茶カンファレンス グローバルティーパーティ」では第1部として、国際日本茶協会の活動紹介、日本茶エバンジェリスト第1期生たちの活動報告、2023年秋以降に留学予定の第2期生たちの紹介が行われました。
イギリス、アメリカ、フランス、アイルランド、スウェーデン、台湾など15ヵ国で活動を行った日本茶エバンジェリスト第1期生。
この日のイベントには8名の第1期生が参加し、活動を報告しました。
第1期生たちは留学先の大学でのお茶イベントや、ホストファミリーや友人を招いてお茶会の様子を紹介。
日本茶の未来に対する日本茶エバンジェリストならではの提言や日本茶普及への課題などの考察も交え、英語と日本語でプレゼンテーションを行いました。
2023年は13の大学を中心に30名が日本茶エバンジェリストに選出。
第2期生として秋からイギリスやアメリカ、スイス、トルコといった留学先の国々で活動を行います。
この日は13名の第2期生が参加。
1人ずつ自己紹介を行い、日本茶へ想いや日本茶エバンジェリストとしての活動目標を話しました。
一橋大学の藤田源太郎さんは2023年の秋から1年間、イスラエルの首都・エルサレムの大学に留学します。
中学生の頃から日本茶を好んでいたという藤田さん。
2022年には日本茶インストラクターの資格を大学生ながら見事に取得しました。
「イスラエルの人たちに日本茶の魅力を伝えたいと思います。おいしさだけでなく文化的な魅力も紹介できたら」と意気込みを話してくれました。
イベントの第2部では、日本茶エバンジェリストたちが参加者に日本茶を振る舞う交流会を開催。
日本茶エバンジェリストと参加者がお茶を飲みながら交流し、会場は賑わいを見せました。
2023年7月29日(土)には京都でも「日本茶カンファレンス グローバルティーパーティ」が同様の内容で開催されました。
日本茶の未来を切り開く、日本茶エバンジェリストたちの活躍にぜひご注目ください。
一般社団法人国際日本茶協会
https://gjtea.org/jp/