東京・上野のアメ横商店街にお店を構える老舗日本茶専門店「茶の君野園(きみのえん)」。
大正7年(1918年)に東京で創業し、戦後に現在のアメ横に移転。以来、上野を代表する街のお茶屋さんとして多くの人々に親しまれてきました。

時代を超えて愛される「とろり茶」
「お茶を通して笑顔とやさしさを」をモットーにお茶を届けている「茶の君野園」。
静岡を中心に京都や鹿児島など全国の産地から仕入れた様々なお茶を販売。その中でも同店の看板商品として長年に渡って愛されているのが「とろり茶」です。
「とろり茶」は「茶の君野園」が生み出した深蒸し煎茶のオリジナル商品。特徴はとろっとした旨みとまろやかな味わい。風味が少し異なる「宝寿」と「梅寿」の2種類を展開しています。

「とろり茶」の誕生は昭和時代。「茶の君野園」では昭和30年代から40年代にかけて、静岡県掛川市でとろり茶品評会を開催。生産者と一緒においしい深蒸し煎茶を探求し、「とろり茶」を作り上げたのだそうです。

現在も当時の味を継承し、掛川産の茶葉を使い、コクのある味と柔らかでまろやかな甘みが魅力の深蒸し煎茶に仕上げています。
老舗専門店ならではの豊富な品揃え
「茶の君野園」では全国品評会の入賞茶をはじめ、福岡・八女で生産されている八女伝統本玉露や宇治の玉露など高級茶も多数販売しています。

店頭には日本茶の世界の最高峰を知ることができる魅力的な商品が並びます。

さらに同店では釜炒り茶の販売にも力を入れています。

佐賀や宮崎、熊本といった伝統的な釜炒り茶の産地で作られた6種類のほど商品を販売。
品評会の出品茶・入賞茶を中心に国内でも指折りの釜炒り茶が揃っています。
そのほか、静岡・川根や京都・童仙房(どうせんぼう)、鹿児島・大根占(おおねじめ)といった産地の上質な煎茶も扱っています。

「茶の君野園」を支える茶師のひとり、君野玄一さんをご紹介。君野さんは全国の若手茶師達が茶葉の審査技術を競う「全国茶審査技術大会」において、2023年に最高位である「十段」に昇段。国内に20数名しかいない、優れた目利き力を持つ”茶師十段”の一人となりました。

注目の抹茶ソフトクリームと茶道具
「茶の君野園」では店頭で「濃厚抹茶ソフトクリーム」を販売。茶会で使用する上質な宇治抹茶をふんだんに使い、濃厚な抹茶の風味を味わえます。

このアイスクリームを目当てに訪れる外国人観光客も多いのだそう。
2階では急須や茶道具を販売。抹茶碗も豊富に取り揃えています。

様々なタイプの煎茶をはじめ、玉露、抹茶、釜炒り茶など、老舗日本茶専門店ならではの品揃えを誇る同店。
お探しのお茶がある場合はぜひスタッフに相談してみてください。きっとお好みのお茶が見つかるはずです。
基本情報
店名 | 茶の君野園(きみのえん) |
電話 | 03-3831-7706 |
住所 | 東京都台東区上野4-9-13 |
アクセス | JR上野駅から徒歩3分 |
営業時間 | 10:00~20:00 |
定休日 | なし |
HP | http://www.kiminoen.jp/ |