ほんず栽培を行う茶農家による碾茶専門店

京都宇治茶房 山本甚次郎(京都・宇治)

江戸時代から続く碾茶生産家が運営

京都・宇治にある碾茶専門店「京都宇治茶房 山本甚次郎(やまもとじんじろう)」。
抹茶の原料となる碾茶(てんちゃ)を宇治市内で生産している山本甚太郎さんが営んでいるお店です。

山本甚太郎さんは江戸時代から続く農家の6代目。
金・土・日・祝日限定でお店を開き、自園で栽培した碾茶と抹茶の商品を販売しています。

碾茶は抹茶に加工されることがほとんどのため、碾茶の状態で販売しているお店は稀少です。

伝統的な本簀栽培を実践

山本さんは、宇治に400年前から伝わる伝統的な碾茶の栽培方法「本簀(ほんず)栽培」を行う数少ない生産者のひとり。
日光を遮るため茶園に覆いをする碾茶栽培において、覆いには黒い化学繊維を使うのが一般的。しかし、「本簀栽培」は、天然素材の藁(わら)や葦簀(よしず)のみで茶園に覆いを施し、化学繊維とは異なる遮光具合によって茶葉に独特の香りや色をもたらします。

山本さんの製茶工場では、大正時代に製造された貴重な「堀井式碾茶製造機」を所有。今も現役で稼働し、「本簀栽培」で生産された碾茶の乾燥を行っています。

生産者と触れ合える貴重な体験

店頭では山本さんが丹精込めて作り上げた碾茶の試飲を楽しみながらお茶作りについて話を聞くことができます。

山本さんの貴重な話に耳を傾けながらのお茶選びは特別な体験。
現在は来店予約も受け付けているので、興味のある方は事前予約がおすすめです。

基本情報

店名京都宇治茶房 山本甚次郎(やまもとじんじろう)
電話080-8520-5059
住所京都府宇治市宇治妙楽36
アクセスJR宇治駅から徒歩6分
営業時間12:00~17:00
定休日月〜木 (金土日祝のみ営業)
茶摘み時期の4月下旬〜5月下旬は休業
HPhttps://jinjiro.jp/

関連記事

  1. 雅正庵 千代田本店(静岡)

  2. GOCHIO cafe/伍町カフェ(京都・宇治)

  3. IBARAKI sense(東京・銀座)

  4. 八十八良葉舎(京都・嵐山)

  5. AOBA Tea Dealer And Retailer(埼玉・川越)

  6. 松津園茶舗(埼玉・川越)

  1. 【2024年最新版】全国お茶イベント情報(2024年9月〜12月)

    2024.08.12

  2. 中国・深圳で開催されている世界最大級のお茶の展示会「Global Tea …

    2024.08.11

  3. 秋の日本茶イベント「日本茶コレクション2024 〜日本茶のすべて〜」…

    2024.08.10

  4. 新鋭日本茶ブランド「Chabashira」の野外音楽フェスでの新たな挑戦…

    2024.08.09

  5. アメリカ人日本茶インストラクターのブレット・メイヤーさんが教え…

    2024.08.02

  1. 日本茶の学びイベント「日本茶生活アカデミー」が2024年4月27日(土…

  2. 【2023年秋冬開催】日本各地の注目お茶イベント&お茶会情報

  3. 【2024年最新】加賀棒茶や抹茶が楽しめる金沢市内の日本茶カフェ&…

  4. 【イベントリポート】国際日本茶協会が主催する「日本茶カンファレ…

  5. 【2024年最新】国産紅茶が楽しめる全国の和紅茶専門店&日本茶専門…

Translate »